ウクライナ戦争について
ウクライナ戦争について
率直に言ってよくある地域紛争の延長線上にしか考えていなかったので、各国経済を犠牲にしてまで対処するべきなのか、と疑問に思っていました。
しかし以下のように状況は悪化していく一方でした。
- 「ロシアが国境に兵を集めるのは威嚇のためである」
- 「ロシアが東部を独立地域にしてNATOとの緩衝地帯にしようとしている」
- 「ロシアがキエフを占領して、傀儡政権にすることを狙っている」
- 「ロシアがウクライナ全土を侵略している」
各民主主義国家がこの状況に想定以上に怒りをあらわしました。
ウクライナという西側諸国にかなり近い国がターゲットになったことが大きな原因だとは思うのですが、どんな犠牲を払ってでもロシアに制裁をし、戦争を止めるべきという声が多数になるのは意外でした。戦争を支持したプーチンだけでなく、ロシア人がただロシア人であるというだけでヘイトの対象になっています。ウクライナのみならずロシアという大国は生存の危機に陥っています。
ありとあらゆる企業はロシアへの制裁を要望され、ロシアへ制裁をしない企業は悪徳だと罵られます。
また資源の供給にも問題が起きています。
原油に関してはそこまで問題はひどくはならないと考えています。需要が減退すれば価格も落ちつき、供給量もゆっくりとですが増えていくので、これから暖かくなっていくこともあり、それほど致命的なことにはならないのではないでしょうか。
一方で小麦はロシア・ウクライナの2国が世界の輸出量の20%を締めるので大きな問題を抱えています。
また、ロシアはコバルトやニッケルといったレアメタルもかなりの量を産出しています。
金融ではSWIFTからロシアから排除するなど、ロシアの資産を凍結したりロシアとの取引を解除する流れが続いています。ロシアと取引があった銀行は対応に追われており、ドルの需要が世界的に増えています。
ドルを買うために銀行の資産が一時的に売られるという状況が起きており、それが株安の一因となっています。
また、 4/4にロシアのデフォルトリスクがあるため、各金融機関のリスクは拡大しています。
世界中が混乱に陥っています。