ゆるいブログ

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noteの記事でおすすめされた本を読む

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上記記事でエンジニアリングに直接は結びつかないようなものも上げられていました。エンジニアリングに関する本はもう自身がベテランということもあり、今さら時間を割いてまで読むべきかというと疑問符がついたのですが、技術と関係ない本は面白そうなので読んでみることにしました。

 

以下の二冊を読んでいます。「論文の教室」は読了。「組織戦略の考え方」は30%くらい読み終わりました。沼上幹『組織デザイン (日経文庫)』も読みたかったのですがKindle版がないのと経営に関わることはないのでそこまで頑張る必要はないかなということで、「組織戦略の考え方」を読むことにしました。

 

面白く読めたのですが、一方で自分の文章能力の無さに呆れました。悪い例として「ヘタ夫くん」というキャラクターを出しているのですが、このヘタ夫くんが本書最後に提出した文章が素晴しすぎて自分ではとうてい書けないなと思ってしまいました。ヘタ夫くん以下なのは辛い。

 

内容としては

【鉄則 14】 卒論の出来は問題を絞ることができたかで九九%決まる。

この部分が特に心に刺さりました。

駄目な例として上げられるのが「○○とは何か?」という問いです。筆者によればこれは問いではなく、曖昧な問いモドキでしかありません。

  たとえば、「 芸術 とは 何 か」 という 問い は、「 美しく なけれ ば 芸術 では あり え ない か」 とか「 オリジナル 作品 と その 複製 は どこ が どう 違う のか」「 芸術 の 価値 は 文化 に 相対的 か、 それとも 文化 を 超え た もの か」「 便器 を 美術館 に 陳列 し たら 芸術 か」「 その 便器 を 一 〇 億 円 払っ て 買っ た 私 は アホ でしょ う か」…… という よう な 無数 の 小さな 問い に 答え 続ける こと によって しか 答える こと が でき ない。 とても 一つ の 論文、 一 冊 の 本 で 答え が 出せる よう な 問い では ない ので ある。

戸田山 和久. 新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス) (p.62). NHK出版. Kindle 版. 

無数の小さな問いに答え続けることでしか答えがでないような問いは論文における問いじゃない、というのはなるほど納得しました。

この本に書いてある通り、何かについて論ずる場合には答えられるような問題に絞ることが非常に重要です。自分は「○○とは何か」に答えようとして考えがまとまらないずフリーズしてしまうということが良くあります。問いを小さくするというのは意識していきたいですね。

まだ序盤ですが面白く読んでいます。

経営層になる人はこういう知識を若いころからちゃんと学んできたんだろうなあと思うとなかなか辛いですね。

 

哲学思考トレーニングもまだ読んでいないけど買いました。これは年末年始に読もうかなと思っています。