ゆるいブログ

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最高の脳で働く方法の前半を読んだ

最高の脳で働く方法の前半を読んだ

 リモートワークの生産性を上げたいので、セールのタイミングでこの本を購入しました。

とりあえず自分の脳を効率的に動かすために必要なことが書かれている前半部分のみ読了。

第一章 問題と解決

意思決定と問題解決は前頭前皮質が行う。

前頭前皮質は小劇場に見立てることができる。前頭前皮質を動かすためにはブドウ糖や酸素などをを消費する。

前頭前皮質はリソース不足になりやすいが、ブドウ糖飲料を飲めばリソース不足が緩和される、と下記論文で書かれているらしい。

Masicampo, E. J., and R. F. Baumeister. “Toward a physiology of dual-process reasoning and judgment: Lemonade, willpower, and effortful rule-based analysis.” Psychological Science 19 (2008): 255– 60.

糖新生ブドウ糖は生成されるので、必ずしもブドウ糖を摂取する必要はない、という話もあるが、どちらが事実なのかはわからず。

「甘いものを摂取しないと脳の働きが悪くなる」はウソ! 糖質にまつわる2つの勘違い | 本がすき。

前頭前皮質は小劇場という例えがあらわすように、限られたリソースしか同時に扱えないということが重要なポイントとなる。そのため必要のないときには対象を舞台に上げない(=考えない)ことが需要になる。そのためには人に任せたり、外に書き出して外部化する、という手がある。

また、舞台に上げる際にも映像化や単純化、チャンク化をすることによって、負荷を削減することができる。

 

集中するためには様々なディストラクション(注意散漫要因)を管理する必要がある。

ディストラクションには外的ディストラクションと内的ディストラクションがある。

メール受信音や電話の着信音などの自分の外側にあるものを外的ディストラクションと呼ぶ。外的ディストラクションの対策としてはすべての情報通信機器の電源を切るのが良い。

内的ディストラクションは自分の内面に現れる、不意に浮かぶ妙な考えなど、集中を邪魔するものだ。

内的ディストラクションによって注意がそれたときに内側前頭前皮質が活性化する場合が多い。脳のこの領域はデフォルト・ネットワークの一部であり、あまり脳が活てしていない時にデフォルト・ネットワークは活性化する。

ディストラクションを抑制することで集中力が保たれるが、脳のブレーキはあまり性能が高くない。そのため何かを抑制するためには勢いがつく前に衝動が生じたタイミングで察知し、介入する必要がある。行動を起こそうと意識してから実際に行動を起こすまでには0.2秒なのでその間に介入する。

 

集中するためには覚醒レベルが高すぎず、低すぎない状態である必要がある。

覚醒レベルは警戒と興味のレベルを意識することによって、コントロールすることができる。

覚醒レベルは高める方法はカフェイン以外にアドレナリンとドーパミンによってコントロールすることができる。警戒すればアドレナリンのレベルが高まり、興味が高まればドーパミンのレベルが高まる。

そのため、以下のように実際の行動に出ずとも想像するだけで覚醒レベルのコントロールは可能になる。

  • 軽い恐れを思い出してアドレナリンのレベルを高める
  • 視点を買える、ユーモアを取り入れる、ポオジティブなことを期待するなどの目新しさを用いてドーパミンのレベルを高める

恐れは体に悪影響を及ぼしうる化学物質も分泌するので、どちらかというとドーパミンを高めた方が良い。

 

最高の脳で働くには自らの脳を理解すること、脳のプロセスを観察できることの2つが不可欠で、前者についてはここまでで学んできたが、後者についてはマインドフルネスが役に立つ。

マインドフルネスを測定する指標として、MASSがあります。

note.com

京都大学の藤野先生らが作った日本語版があるそうです。