ゆるいブログ

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「花に亡霊」の歌詞について思ったこと

「花に亡霊」の歌詞について思ったこと

音痴・楽器弾けない・左耳難聴という三重苦なので、音楽にはほとんど興味がないのですが作業中にYoutube Musicをかけていることが多いので、それなりに知っている曲も増えてきます。

「花に亡霊」という曲が最近のお気に入りです。歌手の suis さんの声の綺麗な声で印象的な歌詞が歌われるのですが、歌詞を調べてみると意味不明なんですよね。

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歌詞なんてそんなもんなのかもしれないな、とも思ったのですが作者がtwitterで「綺麗な言葉と景色を並べただけの歌を書こうと」思ったと述べているのを見て意識的にやっているのだなと驚きました。

これを呼んだ時に意味がない歌詞だから駄目だというのではなく、意味がなくても勝手に意味を読み取ってしまう人間の性質を理解し、利用しているのだと思いました。

美しく、雰囲気のある文言を並べることによって、聞き手側が今まで人生で経験してきた様々な出来事や、読んできたストーリーを記憶から呼び起こし、歌詞が持つ意味をその実体以上に膨らませる、という手法だと理解しました。物語を毎日のように消費している現代社会ではとても有効なのではないでしょうか。

たかだか数キロバイトの歌詞で方向性を決めることにより、聞き手の頭の中からの脳内から数ギガバイトの映像や音声を引き出すことができるということなので、情報科学的にも面白いですね。

 

俳句などにも同様の効果を狙っているものはありそうなので、ひょっとしたら常識なのかな、とも思うのですが、感心したので書いてみました。

「成人発達理論による能力の成長」を読んだ

人間のスキルは線形ではなく網の目状に色々なスキルが組み合わさって一つのスキルを作るのだ、とか良いことがたくさん書かれた本なのですが、スキルの向上に必要なのは言語化である、と書かれていたことに本当に共感しました。

どういうことかを説明します。

一つには、たとえばリーダーシップというスキルがあったとして、実際には「作業の段取りを決める」とか「他者に理解してもらいやすい例えが使える」とか細かなスキルが色々あるのですが、リーダーシップを上げたいというボンヤリとした目的よりもリーダーシップを構成する能力を言語化し、細かなスキルを一つ一つ上げていった方が効率的に能力が上がっていきます。

二つ目に、ある個別の事象で学んだスキルを他の事でも利用できるようなスキルにするためには抽象化の能力が必要で、この抽象化にも言語化が必要となります。

※うまい例が思いつかなかったのですが、以下の意識高そうな記事とか読めば雰囲気はわかるはず。

スキル 抽象化 - Google 検索