ゆるいブログ

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(今さら)フロスト始末を読みました

たまには小説を読もう、ということでフロスト始末を読みました。

作者死去につき、"警部"フロストシリーズ最終作となります。"巡査部長"フロストシリーズはJames Gurbutt と Henry Suttonさんの共作という形で続刊中です。

発売日に買って今までずっと積読していたのですが、この本読まずにある日突然死んだら後悔するなと思ったので一日潰す覚悟で読みました。

フロスト始末〈上〉 (創元推理文庫)

フロスト始末〈上〉 (創元推理文庫)

 

次々と押しよせる事件、フロストのことを気に食わない上司が足を引っぱりつつ、本人のミスや部下のポカで苦しみつつも事件を一つ一つ解決していきます。

フロスト警部のキャラクターが良く、寝不足、疲労で苦しみつつも、(下品な)ユーモアは忘れず、不幸な被害者の末路を心配しながらも奔走します。そんなフロストの成果は上司が奪っていき、最終的な結末もハッピーエンドと呼べるようなものはほとんどありません。フロストが事件に介入する前に不幸な結末が予定されていた、というような事件ばかりです。それでも、フロストはそれが日常であるために普段通りのフロストでありつづけます。

下品なユーモアに頬を緩めつつ、次から次へと表れる難題に混乱しつつ、この愛すべきフロストと一緒に悩めることはとても喜ばしい読書経験でした。

フロスト始末〈下〉 (創元推理文庫)

フロスト始末〈下〉 (創元推理文庫)