土日読んだ本リスト
土日に読んだ本リストです。
ゲーデル、エッシャー、バッハ
ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環 20周年記念版
- 作者: ダグラス・R.ホフスタッター,Douglas R. Hofstadter,野崎昭弘,柳瀬尚紀,はやしはじめ
- 出版社/メーカー: 白揚社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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1979年に刊行された教養書です。コンピューターサイエンスの古典。
論理を組み上げていくことにより、数学、アート、音楽、禅、人工知能、認知科学、言語学、分子生物学などの様々な分野について語り尽くす本です。
重量も内容も重い本で、細かいところを流し読みして何となく全体を舐めたところで図書館への返却期日となってしまいました。
単純な論理を詰み上げていって、終盤に高度なトピックを語る流れが面白く、名著然としたものがあります。わたしは人工知能や数学については余裕を持ってついていけるのですが、音楽やアートの話になるとちんぷんかんぷんになるので、前提知識によってかなり難易度は変わっていきそうです。
今は読みたい本が山のようにあるので、ちょっとこの本にコストをかけるのは割に合わないな、と思って熟読はしませんでしたが、学生が知の世界に触れるのには最高の書籍であると思います。
ホモ・デウス
サピエンス全史の作者の本です。
主張はサピエンス全史とかぶるところもありサクサク読めました。面白いのは最終盤の3部かなと思います。
以下面白いと思った部分
- 資源ではなく知識が重要となるため、戦争のメリットが減少し、戦争が起こりにくくなっている。
- 科学革命が宗教を脇役にし、人間至上主義をもたらした。
- 人間至上主義は個人の意思に最上の価値を認めるもの。
- 人工知能の性能向上、普及により数少ない偉大な人々を除いた人間の価値は著しく減少する。
- データおよびアルゴリズムが主役となるデータ至上主義が訪れる。
これが事実であったとして、それに対して人間がどうこうできるわけではないのですが、人間至上主義からデータ主義への端境期だというのは面白い考え方だと思います。
PRE-SUASION
影響力の武器の続編となる本です。
下準備(PRE-SUASION)を行うことにより、交渉、提案の成功率を上げることができるようになります。
相手の注意を引いたり連想を利用することによって、相手に対象に対する思い込みを生成します。
様々な事例がでてくるのですが、メモをちゃんととっていなかったので、この本の書評についてのリンクをペタり。
http://selpro.info/books/presuasion/
http://honz.jp/articles/-/44536
現代知識チートマニュアル
現代知識チートマニュアル (MORNING STAR BOOKS)
- 作者: 山北篤
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2017/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ラノベとかなろう系でよくある異世界や過去に行ってから現代知識でどうチートするのか、が書かれた本です。特にラノベを書く必要もないので単なる雑学本として読んでみました。
製鉄とか農業とか色々な内容があるのですが、まあ自分が異世界に行ってもまず科学チートは無理だな、と思いました。いきなり行ってもペニシリンとか作れないですよ。知識だけあっても一度作ってみないことには何とも。
なかなか面白いけど、やはり普通の高校生が異世界に行ってチートするとか無理があるな、と思いました。ジャンプに載っている「Dr. Stone」とか、まさに現代知識チートの話なのですが、読んでいてもセンクウ物知りすぎるだろ、上手く行きすぎだろと思いますし。
逆転交渉術
普通の交渉術の本はお互いの妥協ラインを探したり、ステークホルダーの説得の関心を捉えるのが大事、というような話になるのですが、本書は一味違います。
アクティブリスニングを使い、相手の言わんとしていることを把握し、ミラーリングで共感をする。相手の言葉を要約し、そのとおりだ、という言葉を引き出す。相手の合意を引き出すための、実践的な方法論が説明されています。
https://www.flierinc.com/summary/1617
WHEN 「完璧なタイミング」を科学する